月末の多忙な時期にもかかわらず会場にはおよそ180 名の業界人が参加し、登壇者や講師の話に耳を傾けた

 
　徹底したユーザーへのヒアリングと顧客ニーズを的確に反映したシステム開発で、業界への貢献と企業の成長を継続する㈱ユニコーンが8月29日、「ITソリューションセミナー2017」を開催した。夏恒例となった同セミナーも、今年で実に20 回目。そして会社としても1992 年の創業から25 年、四半世紀となる一つの節目を迎えている。開催にあたり代表取締役社長中野氏は、あいさつと日頃の感謝を述べるとともに、改めて本セミナー開催の目的とこれまでの会社の歩みを伝えた。
 

 
　第二部は、ユーザー企業による活用事例紹介。名古屋マリオットアソシアホテルからは、宴会、婚礼の各副支配人前田氏と白井氏が登壇した。同社は、既存システムの老朽化をシステム変更のきっかけとして説明。変更にあたりペーパーレス化と営業力強化、二つの実現を目的とし検討を行なう中で、システム導入の円滑さや㈱ユニコーンの業界に対する見識と深い理解を採用の理由とした。昨年11 月、システム本稼働を迎えるにあたり、業務フローの作成協力を得たことや、カスタマイズに伴うサポート面での安心感なども、説明の中では付け加えた。実際の活用事例では、社内承認やパートナー企業を含めた情報共有の円滑化、伝達事項のフォーマット化、スタッフの業務効率改善などがあげられ、営業、コーディネーター業務を分業でき、効果的な営業が可能となったことで受注が好調に推移するなど成果が出ていると発表した。
 
　同じくユーザー企業として、京王プラザホテルの宴会部樋浦氏が「BV Draft機能拡張活用事例」をテーマに登壇。1998 年より20 年間に渡り宴集会テーブルプランシステムBV Draft を導入していた同社は、蓄積されたテーブルプランをマネジメントするTP Manager を導入し機能拡張を実施。フロア図面作成の効率化や、担当者管理で見えづらかったレイアウトの進捗状況の共有など、属人的であった業務の体系化を実現した。導入後の細かな問題も、社内のルールを徹底することで確実に解消。専任担当者が数時間をかけて管理・作成にあたっていた作業も「今では確認のみで済むようになりました」と、その成果について報告した。

 
　特別講演は「人生を好転させる潜在意識の活用法」。（一社）国際メンタルイノベーション協会会長 山田氏を講師に迎え、潜在意識の影響を知るきっかけとなった京セラ㈱時代のエピソード、成功をもたらすイメージや感謝、言葉の重要性が伝えられた。
 
　180 名ほどの業界人が参加したセミナー終了後の懇親会では、会場であるホテルニューオータニより、執行役員営業本部長 貝田氏が紹介され乾杯の発声。業界全体の発展とさらなる活性、㈱ユニコーンへの期待を込めたあいさつが行なわれたのち、参加者による親睦が図られた。
 
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