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喫煙環境に関する訪日外国人の意識・実態を調査

2017年09月01日(金)
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 8月10日にHOTERES Onlineで掲載した「受動喫煙防止法案に関する飲食事業者および生活者の意識・実態調査」に引き続き、今回は訪日外国人を対象とした「喫煙環境に関する意識および実態」の調査結果についてレポートする。欧米、アジア圏と幅広くサンプルが集まった中、一般的に喫煙者が多いといわれるアジア諸国に加え、欧米諸国の中ではイギリスの喫煙率が高いことが興味深い結果となった。
 
 また前回の調査で国内の飲食事業者および生活者から寄せられた意見の中で「国と自治体、どちらに従えばいいのかという困惑」というのが問題点として多く意見が寄せられた点は既出であるが、この度の訪日外国人を対象とした調査においても同様の意見が多く寄せられている。中でも訪日外国人喫煙者のうち約6割が日本の喫煙ルールに困惑経験があり、さらにたばこを吸うお客さま、吸わないお客さまの境なく約半数が現行の日本の喫煙環境は不親切だと感じており、8割が国内統一ルールがあるべきだと回答している。
 
 この調査結果を受け、 “おもてなし”をスローガンとする2020年東京オリンピックおよびパラリンピックにむけた喫煙環境の整備に我々は何をすべきなのか?そして真に“おもてなしの心”を感じ、体験してもらえる喫煙環境・ルールとはなんなのか?これらも併せて今回の調査結果から考察していきたいと思う。
 
 今回の調査結果については、HOTERES(週刊ホテルレストラン)本誌にて、詳しくレポートを行う予定である。
 
 以下に、調査結果の概要を抜粋して記載する。
 
【喫煙環境に関する訪日外国人の意識・実態を調査】
訪日外国人から見た日本の喫煙環境に対する意識の把握
 
≪喫煙対象者≫日本の喫煙環境に関する実態
訪日外国人の喫煙者の内、6割程度が日本の「喫煙ルールに困惑経験」あり。
 
・日本滞在中の喫煙者は全体の1割。普段喫煙する人の内、滞在中喫煙者は7割程度。
・滞在中喫煙者の6割程度が「(現在地が)吸える場所か否かについて迷ったことがある」「喫煙ルールの表示がされておらず、喫煙の可否がわからなかった」「行く場所、地域により喫煙ルールが変わり、混乱した」と回答。
・「ルール表示がないことでの困惑」に対しては喫煙者の68.0%に加え、非喫煙者も83.3%が困惑と回答。
・「場所や地域によってルールが違うことでの混乱」については性別、年代、喫煙の有無に限らず72~75%の人が混乱すると回答。
 
■日本の喫煙環境に関する意識
訪日外国人の半数程度が日本の喫煙環境に対し「不親切」との声。
喫・非喫煙者問わず、約8割が「日本で統一のルールがあるべき」と回答 
 
・滞在中喫煙者の約6割は「行く場所・地域によって喫煙ルールが変わるので混乱する」「公共の場での喫煙ルールに関して、日本は親切ではない」と回答。

・喫・非喫煙者問わず、全体の約8割が「日本で統一されたルールがあった方がよい」と回答。
・同様に全体の8割弱の人が「自治体や地域で各々の喫煙ルールがあるよりも全国で統一された喫煙に関する法律がある方がよい」と回答。


・行く場所、地域により公共スペースでの喫煙ルールが変わることには非喫煙者よりも喫煙者の方が混乱を感じている(※喫煙者62.9%が混乱と回答)
・「日本で統一のルールがあった方がよい」については性別、年代、喫煙の有無に限らず75%以上の回答となっており、カテゴリー別では女性86.3%、40代85.7%50代以上100%が統一ルールを要望している。
・自治体や地域ごとのルールよりも全国統一ルールが好ましいとの問いには喫・非喫煙者共に7割強が全国統一ルールが好ましいと回答。また40代の83.3%、50代以上の92.3%が好ましいと回答したことに加え、10代も平均値(73.9%)を超え76.5%が好ましいと回答している。


調査結果報告書
http://ohtapub.co.jp/pdf/Inbound-report.pdf
調査企画:HOTERES(週刊ホテルレストラン)
協力:株式会社エイチ・アイ・エス

 

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