茨城県北芸術祭
　茨城県の県北地域（北茨城・高萩・日立・常陸大宮・常陸太田の各市と太子町）の振興を目的に昨年9 月17 日まで65日間「海か、山か、芸術か？」をテーマに開催。全国から85組100 点の現代アートが展示された。会期期間中会場に訪れた来場者は延べ77 万6000 人に達した。最も来場者が多かったのはJR 日立駅舎の会場。建物そのものが、建築家の妹島和世がデザイン監修したガラスを多用した構造の作品で、眼下に太平洋を望む絶景が人気を呼んだ。この日立駅舎を世界的な現代絵画の巨匠ダニエル・ビュレンが、全長300m の虹色のカッティングボードで覆い尽くした。色とりどりの透明なシートで包まれた空間は来場者を魅了した。日立駅舎だけで9 万6000 人が来場した。芸術祭の経済効果は35 億円に及んだ。
 
第2 次産業比率は全国8 位
　当県の面積は6097.1㎢で全国24 位。三重県より大きく、山口県より小さい。人口は291.7 万人で全国11 位で、広島県より大きく、静岡県より小さい。年齢構成をみると14歳以下の幼年人口は12.7％、15 ～ 64 歳の生産年齢人口は60.6％、65 歳以上の老年人口は26.7％で、全国と比較すると高齢化は全国平均に近い。県民分配所得は9.2 兆円で全国11位。一人当たり所得は313.8 万円であり、全国で富山県に次いで第8 位となっている。産業別構成比をみると、第1 次産業は2.1％、第2 次産業は34.7％、第3 次産業は62.5％で、全国平均と比べると2 次産業比率が高い。工業出荷額は11.4兆円で全国8 位、人口当たりでも387.5 万円で全国9 位となっている。
 
ホテルは件数・客室数とも伸びている
　飲食店数は14 年で1 万1797 店。内訳をみると、食堂レストランが1385 店で11.7％、専門料理店が3889 店で33.0％を占める。その中で多いのは中華料理店の1402 店で11.9％を占める。次いで日本料理店が1183 店の10.0％と続いている。そのほか、すし店が588 店（5.0％）、そば・うどん店が844 店（7.2％）となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは1310 店（11.1％）、酒場・ビアホールは2739 店（23.2％）と、両者で34.3％を占める。以上のほか喫茶店は604 店（5.1％）、ハンバーガーなどその他の飲食店は406 店（3.4％）である。09 年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達飲食サービス業」は1067 店である。ホテル数は14 年で289 軒、客室数は1 万4888 室で、90 年からの伸び率をみると、ホテル数は全国の82.3％に対して当県は165.1％と平均を上回っている。客室数は全国の105.1％に対して当県は198.8％の伸びで、平均を上回っている。
 
 
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