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【on-line限定掲載】日本人の駐在生活をフルサポートするホテル@シラチャ(タイ)

KARIN HOTEL & SERVICED APARTMENT

2017年06月23日(金)
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意外とタフな駐在生活をバックアップ
近藤:ターゲットである単身駐在者の悩みにこたえる付加価値を提供するためにはどのようなことをしていますか。
 
佐渡:駐在員の住居費は企業が負担するので、意思決定に際して、企業の意図が必ず組み込まれる必要があります。ですので、私たちは実際に滞在されるお客さまだけでなく、その企業にも満足していただくことが重要だと考えました。
 
駐在生活はタフです。日本では係長クラスの中堅社員でも、タイにくるといきなり管理職になります。これまで経験したことのないマネジメント業務をこなし、なおかつ部下が10倍の人数になります。日本語も通じない厳しい環境で業務をすることになります。駐在員は重要な任務にもかかわらず、経験の浅い社員が来てしまうのです。しかも、結果を残さなくてはいけない。
 
結果、海外派遣の16~40%は失敗するのです。それは企業にとっては大きな損失です。
なぜ、海外派遣が失敗するのか。調べたところ、「赴任中の約6割がストレスを抱えているが、会社からの支援は少ない」ということが分かりました。「もっと会社から支援してほしかった」と思う人も、約6割でした。
 
何が海外駐在のパフォーマンスを下げているか。それには、原因が三つあります。
一つは、「コミュニティークライシス」です。日本にいたら連絡が取れて会える友達や仲間がたくさんいるが、海外に来てしまうと激減してしまい、急にさびしくなってふさぎ込んでしまうという現象です。ですので、われわれはコミュニティーづくり、居場所づくりを積極的にしています。同じような環境にいる人と話すことによって、「辛いのは自分だけではない」と思えたり、仲間やコミュニティーがあることによって、安心感が芽生えます。
 
二つ目は安全が損なわれることです。「おれに限って盗難に遭うことはない」と思っている人ほど、本当にそのことが起きると突如パフォーマンスが低下します。そのために私たちとしては絶対安全・安心をかかげ社員のパフォーマンスを下げないことをしています。
 
三つ目は、ストレスです。食事や水やトイレが合わないなどの生理的不快感は、仕事のパフォーマンスを著しく低下させます。タイはまだ恵まれている方ですが、それでも生活をしていると少しずつストレスはたまっていきます。
 
この三つのパフォーマンス低下要素を、宿側で徹底的に排除します。そうすれば、彼らのパフォーマンスは低下することなく、少なくとも日本にいるときと同じ精神状態で戦えるのです。滞在する料金が同じであるなら、社員のパフォーマンスに関与しないアパートよりも、パフォーマンスが上がるアパートの方が選ばれます。なおかつ、個人のゲストの方々に対しても、駐在の達人を目指してほしいことが私たちの最大のコンセプトです。会社も社員も満足する駐在の在り方を提案したいと思っています。
 
駐在員の仕事のパフォーマンスが向上するために、大事な要素を四つ挙げました。①所属できるコミュニティー。②継続できる体力や健康づくりの機会。③長期戦にフィットした食生活。④細かいストレスから解放された深い睡眠環境。この四つです。
 
食に関しては、駐在生活は、非日常というよりも日常になるわけですから、飽きがこなく毎日食べるお米やみそに費用をかけ、カロリーや栄養バランスを重視しました。部屋では靴を脱いでくつろぎ、ベッドが快適になるようなマットレスを使用し、安眠に適した壁の色を塗ったり、光が入る場所を分けたり、部屋の位置によってカーテンもしくはブラインドに変えて快適に過ごせるようにするなどの工夫をしています。
 
休日の過ごし方も、われわれが提案しています。何も提案しないとゴルフばかりになります。ですので、週末に気軽に参加できる企画を考えてホテルスタッフが幹事になって、一緒に行くことをしています。

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