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【on-line限定掲載】日本人の駐在生活をフルサポートするホテル@シラチャ(タイ)

KARIN HOTEL & SERVICED APARTMENT

2017年06月23日(金)
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丸太屋(株) 佐渡高行氏

 
 タイ・バンコクから車で2時間。日本企業が集積する新興工業都市「シラチャ」に、3月1日、KARIN HOTEL & SERVICED APARTMENTが開業した。コンセプトは「駐在の達人になる」。シラチャに来る日本人駐在員に快適な滞在を提供する新ホテルである。新ホテル開業をけん引した丸太屋(株)の佐渡高行氏に聞いた。
●取材 近藤寛和(宿屋大学代表)
※ 関連ページ「週刊HOTERES」2017年6月16日号 20ページ
http://www.hoteresonline.com/articles/3960

これからはアジアの時代
近藤:まず、ホテルを開業した経緯を教えてください。
 
佐渡:アクセンチュアでコンサルタントをして10年目ころに、都内で二つのホテルを経営する義理の父から「これからは東南アジアの時代だと思う。東南アジアに日本人もたくさんいると思うのでホテルを作りたいので手伝ってほしい」と言われました。たまたま私の実家もホテルを経営しています。自分がホテル事業に携わるのも何かのご縁と感じ、アクセンチュアを退職し、ホテル事業をやってみることにしました。
 
日本企業が多く進出しており、かつこれからも増えるだろうと言われているのがタイとインドネシアでした。しかし、インドネシアは外国企業に対する規制が厳しいことと、建設業の信頼性に不安があり、タイを選択しました。
 
バンコクに飛んで、取引銀行、現地情報誌主宰の方、不動産会社やゼネコンに相談したところ、「タイの中でもバンコクは競争が激しく土地代が高い。シラチャという工場集積都市が狙い目」という話を聞きました。その2カ月後の2014年の春に現地を視察し、決めました。
 
その当時、インラック政権が、初めて買う車の税金を減らす「ファーストカー減税」という政策を始めており、車が大量に売れていたときでした。そのために日系自動車メーカーや部品メーカーがこぞって進出または、設備の増強をしていたころでした。シラチャにあるサービスアパートやホテルも、全く空きがない状態でした。サービスアパートの入居についても、つねに30~40人待ちでした。
 
近藤:義父が、「これから東南アジアの時代」と判断した根拠は何ですか。
 
佐渡:人口や中間層の増え方を見て、「20~30年スパンで考えたら、東南アジアは今後必ず成長する」と考えたようです。さらに、日本からの直行便も増えてきて日本の製品、特に日本の二輪・四輪についての消費は向こう数十年間にわたって旺盛だと判断したのです。
 
強みと弱みを補いながら
近藤:何からはじめましたか?
 
佐渡:まず、シラチャ現地で土地を探しました。ホテルやサービスアパートは、一度立地を決めると動かせないのでじっくりと腰を据えて探そうと思っていたのですが、自分が欲しい土地が偶然すぐに見つかりました。
 
所有して自社直営で経営・運営する方法や、運営受託など、いろいろなビジネススキームを検討しましたが、これもたまたま「ホテルをやりたいが知識がない」という現オーナーと出会い、一緒にホテル経営を行なうことにしました。
 
彼らが得意な「物の仕入れ」や「人事管理」などは任せ、私たちが得意な「マーケティングや運営・サービス」は、任せていただくなど、それぞれの強みを生かしながら両者が活躍できる体制をつくりました。
 
ホテルの開業を進めながら、私たちも勉強することが大きかったですね。例えば、不正が起きる可能性があるので、タイは日本よりも現金の管理が厳密で、目の前に現金が通り過ぎていくことを極力減らしたり、現金を触らせないなどしていることです。
 
近藤:ホテルなどのスペックなどは、佐渡さんが提案したのですか。
 
佐渡:建物の図面(部屋割り)は、彼らが考えました。これで運営してほしいということでした。ただ、メインターゲットは日本人です。日本人のためにするために、靴が脱げるようにしたり、家具の配置や同線、狭い部屋でもどうしたら開放的に過ごせるかなどを考えたりしていきました。また、長期滞在の駐在員向けに、部屋の中に飽きない工夫をしたり、朝レストランに向かう際に必ずスタッフがあいさつできるような位置にフロントデスクを作ったりしました。

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