ログイン
検索
  • TOP  > 
  • 記事一覧  > 
  • 湯浅 太 独立系中小規模ホテル F&B部門再生手法 第1回  F&B部門再生こそが中小規模ホテルの復活
第1回 湯浅 太 独立系中小規模ホテル F&B部門再生手法

第1回  F&B部門再生こそが中小規模ホテルの復活

【月刊HOTERES 2017年05月号】
2017年05月26日(金)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

マストインターナショナル㈱
代表取締役
湯浅 太氏
ホテル・旅館再生事業、事業評価、AM、CS調査、マネジメント研修、その他
ご意見・お問い合わせ:f.yuasa@mastinternational.co.jp
 
【プロフィール・略歴】
1968 年神奈川県横浜市生まれ。アメリカペンシルバニア州立大学でホテル経営学部を学び、東京のシティホテルで現場を経験したのち、ベトナム、ミャンマーでホテル開発、運営に携わる。30 歳でHMI グループ、ホテルパールシティ神戸(380 室)の総支配人に就任。また北九州、京都の同ホテルの総支配人を兼任。33 歳でホテルチェーン運営会社の取締役に就任。全国規模であらゆるタイプのホテル、旅館の再生にかかわり数多くの実績を残す。その後ベンチャーホテル運営会社の取締役運営統括本部長(COO)に就任し6 施設の統括を行なう。また若い総支配人を育てるべくマネージメントスクールなどを行なう。2009 年9 月同社退任後、同年10 月にマストインターナショナル㈱の代表取締役に就任。大阪学院大学ホスピタリティ経営学科講師、厚生労働省・ホテル産業職能評価制度審査員

はじめに
 2010 年6 月から30 回にわたり本誌で「中小規模ホテルのGM 講座」を連載させていただき、2012 年3月には「プロフェッショナルホテルマネージャー」を出版させていただきました。今回はその第二弾として「独立系中小規模ホテルF&B 部門再生手法」を連載させていただくことになりました。少しでもこのホテル業界にとって、対象ホテルの方々にとってできるだけ多くのノウハウが伝えられ、お役に立てれば幸いです。
 
独立系ホテル中小規模ホテルの典型例
 
 私に普段サポートの依頼がくるホテルの多くは、地方都市における「独立系の中小規模ホテル」で、いわゆる30 ~ 40 年前にその都市のランドマークとして建てられたホテルです。宿泊の規模は小さく、大きな宴会場とレストランを持つホテルですが、以前は宴会、婚礼の売り上げが今の3 ~ 4 倍あったんだけど今は…。レストランも昔はたくさんのお客さまでにぎわっていたのに今は…。以前とは違い増収、利益確保が難しい宴会場、料飲施設が多く設置されていて、そんなホテルは玄関を入って昭和を感じさせる雰囲気があり、レストランに入っても蝶ネクタイをしたマネージャーが出迎えます。その上客室数が少ないため、宿泊部門の利益ではその宴会、レストランの低迷しているマイナス分をカバーすることが難しいのが現状です。そのような状況で苦しんでいる多くの独立系ホテルの特徴として、ハードや商品だけではなくスタッフたちもあまり変化を好まず、何かを変えて今の時代に合ったものをという考えにはなりにくいです。そのため、せっかく若いスタッフが入ってきても長続きせず退職してしまう。こんな最悪なスパイラルから抜け出さない限りホテルが再生することは難しいのです。売り上げ、利益の高いホテルのレストランスタッフはホテルに対してのロイヤリティも高くやりがいも感じ離職率も低くなり、それはホテル全体にも波及することは言うまでもないことです。

月刊HOTERES[ホテレス]最新号
2024年04月15日号
2024年04月15日号
本体6,600円(税込)
【特集】本誌独自調査 2024年日本のホテルチェーングループ一覧〈前編〉
【TOP RUNNER】
リージェントホテル香港 マネージング・ダイレクター ミシェル…

■業界人必読ニュース

■アクセスランキング

  • 昨日
  • 1週間
  • 1ヶ月
CLOSE