日本政府観光局(JNTO)が5月19日に発表した2017年4月の訪日外国人客数は、前年同月比23.9%増の257万8900人だった。2016年4月の208万1697人を49万人以上上回り、単月として過去最高、初の250万人超えとなった。
同局は、航空座席供給量の増加などを受けた韓国市場の伸びが訪日旅行者数全体をけん引。また、昨年3月末から今年は4月となったイースター休暇のほか、清明節やソンクラン(タイ正月)、学校休暇など各市場の休暇や祝日が訪日需要の増加に貢献した。さらに、桜をはじめ日本の春の魅力が浸透してきていることも、訪日意欲の喚起につながったとしている。また、継続的な訪日旅行プロモーションの効果や、航空路線の拡大、クルーズ船寄港数の増加も、引き続き訪日旅行者数の増加を後押ししたとしている。
2017年4月の年間状況と前年比推移は以下のとおり。
訪日外国人数(実数) 単位:千人 (編集部作成)
訪日外国人数前年比伸び率 (編集部作成)
市場別では、13市場(台湾、香港、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、ロシア)が単月として過去最高を記録。他7市場(韓国、中国、シンガポール、マレーシア、豪州、イタリア、スペイン)が4月として過去最高となった。
各市場別の数値は以下のとおり。
出典:日本政府観光局(JNTO)
訪日外客数のシェアの比較 2016年/2017年
日本政府観光局(JNTO)
http://www.jnto.go.jp/jpn/