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第5回 宮北結僖 「ロボットにならない人材を育てる」

第5回  『空気を読め!』

2017年04月20日(木)
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■宮北結僖(みやきた ゆき)プロフィール

株式会社 心に響く話し方 代表取締役  http://www.genkyo.net
一般社団法人日本心に響く話し方協会 代表理事  http://www.genkyo.jp
【略歴】
西田敏行・緒形直人率いる劇団青年座を経てTV・舞台等で活躍
(役者名:宮北由季)20年の俳優実績と2000組のブライダル司会者の経験を生かし、現在「言響(心に響く言葉で話す)スクール・セミナー」を主宰。
「実践型体感スクール」として定評がある。個別レッスン・言響表現塾・言響インストラクター塾をベースに「内容以上に、心を伝える話し方」を東京・大阪・福岡で指導。各地より受講生が集まる。
著者/ 「お客様の心に響く話し方」(BAB出版)
「話し方お悩みカイケツアドバイス」(あさ出版)

AIにはAIにしか、人間には人間にしか出来ない事がある。
AIと戦うのではなく人間にしか出来ない仕事をする。
 
「もっと空気を読みなさい!」
指導する際によく出る言葉です。では空気を読むにはどうすればよいのか?
「半歩先を考えて、今を行動しましょう」
 
一緒にいて、気が利く人がいます。
話の盛り上げや、相手の話を活かして話を展開させることが上手い人がい
ます。これらに共通していることは「半歩先である」こと。
 
次の展開を意識しながら話が出来るのです。
常に「次にどうすれば、盛り上がるかな。喜ばれるかな」と、考えながら行動し、話をしてください。これが出来るようになると、自然に場を盛り上げることが出来ます。
 
常に半歩先を自分は考えながら、聞き手を引っ張っていくのです。
ちなみに1歩先では行き過ぎで、自分ばかりが盛り上がり、相手はシラケてしまいます。
 
では訓練法として 具体的に日々、何を意識すればよいか?
 
【誰かといっしょに居る場合の訓練法】
アングルをグーと引いて状況を客観視するクセをつけてください。
自分も含めさまざまなものを客観視するのです。
そのために普段から3つのカメラを自分に向けることを意識してみましょう。
・1番目のカメラ(1カメ)→自分を写す(画像は自分のアップ)
・2番目のカメラ(2カメ)→自分と相手を写す(少し引いたアングル)
・3番目のカメラ(3カメ)→部屋(空間)全体を写す(一番引いたアング
ル)
 
常にこの3つのカメラをカチカチ切り替えて、自分を含めすべてのシーンを
客観的に見る訓練をしてください。
 
●お客様の空気を先読みする場合は「1カメ・2カメ」を主に使います。
自分が話をする時、相手の話を聞く時、1カメ・2カメを意識することで、お
客様の話を冷静にキャッチすることが出来ます。
 
よく自分の話に夢中になってしまい、お客様がソワソワしていることに氣が
付かない方がいらっしゃいます。ところがアングルを少し引くと、お客様の一挙一動を感じることが出来ます。
例えばお客様がちらっと時計を見た→「お時間大丈夫ですか?」
眉をひそめた→「何か不安な点ございましたら、おっしゃってください」など。
 
●状況を先読みする場合は「3カメ」を使います。要するに場を読むという
こと。
部屋全体を客観視することにより、温度・明るさ・時間の流れなどが先読み
できます。すると相手の話を聞きながら「次はどうすればよいかな」と半歩先の行動がとれます。
 
結果「気が利く」になるのです。
日常から常に「このあと自分は何をすれば喜ばれるかな」と考えて行動しま
しょう。
 
【一人の場合の訓練法】
 
次の行動を常に考えながら、目の前にある事をやってください。
例えば掃除でも、トイレを掃除しながらこの後の行動を考える。
仕事でもコピーをとりながら、次の行動を考える。
料理でも野菜を刻みながら、次の段取りを考える。
いずれにしても、次のことを考えながら今を生きる事で、現状を客観視でき
ます。
 
気の利いた話をするために、状況を客観視することは必須です。
 

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