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039 岡村衡一郎 

サービス・イノベーション48手  039 自分の当たり前を掘り下げた結果がイノベーション

【月刊HOTERES 2017年04月号】
2017年04月14日(金)
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岡村衡一郎
(おかむら・こういちろう)
1971 年生まれ。亜細亜大学卒。㈱船井総合研究所を経て、2004 年㈱スコラ・コンサルト入社。120 社を超える企業変革を支える。「会社が変わるとは何か」、「人がイキイキ働くには何が必要なのか」を考え続け、「一品」という変革コンセプトを発見、体系化する。支援先の起源や今あるリソースを足場に、「あるもの」から「ないもの」を生み出す一品イノベーションに多くの経営者ファンを持つ。変わるためのテコをあぶりだす「経営者オフサイト」、「『一品』で会社が変わるワークショップ」を主催。著書に『一品で会社を変える』(東洋経済新報社)『30 代でチームのリーダーになったら最初に読む本』(同社)など

今回のポイント
自分にとって当たり前の中にあるものが
イノベーションの種である

 
 イノベーションは脱常識や超常識だ。他社と似たような取り組み、いわば常識レベルにあることを、よりうまくやろうとする実践とは別次元にある。しかし10 人のビジネスマンのうち8 人から9 人は運営モードにいる。今までの仕事をベースに目標を達成すべく取り組んでいる。目標管理制度がそうさせるのかもしれないが、そこにイノベーションは生まれない。 偉業をなしとげたと言われる人の多くは自分の問題意識を素直にみつめ掘り下げた人だ。北の国からの脚本家の倉本聰氏は主人公に自分を重ねている。江崎グリコの創業者が、自分の子供のために作ったグリコーゲンのキャラメルすなわち「グリコ」である。奇跡と言われる復活劇をなしとげた旭山動物園の坂東園長も小さいころからの野生動物への愛が「行動展示」に帰結した。
 
 他社と違いを作り出せた人は、自分の問題意識をお客さまに見える形や買える形で表せた人。競合と比較分析を行なったわけではなく、顧客インタビューを行なったわけでもない。自分が商品・サービスに表れるからこそお客さまの感動を生んだのだ。競合他社分析を駆使して生み出した優位性は常識の範囲内だ。やり方が他社にも分かるから、すぐに追いつかれる。
 

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