ヒルトン・ワールドワイドは、同グループにとって14番目のブランドであり、コレクションブランドとしては「キュリオ・コレクションbyヒルトン」に続く2番目のブランドである新コレクションブランド「タペストリー・コレクションbyヒルトン」を立ち上げると発表した。
同ブランドについて、ヒルトン・ワールドワイドはすでに7軒のホテルと基本合意を結んでいるほか、35軒のホテルと契約を進めていると公表。第一号となるホテルは2017年第3四半期に開業する予定。
コレクションブランドにおいては国内でもマリオットの「オートグラフ・コレクション」や「トリビュート・ポートフォリオ」がすでに進出をしているが、世界に目を向けるとヒルトンの2ブランド以外にもハイアットの「アンバウンド コレクション by Hyatt」やアコーの「Mギャラリー」など、“ソフトブランド”と呼ばれ一つのトレンドとなっている。
この背景には
*OTAがシェアを増やし続け、ホテルグループに対する脅威が増す中、グループホテルを拡大することでロイヤルティプログラムを使えるホテルを増やし、会員のメリットを増やしたいと考えているホテル企業の思惑
*コレクションブランドへのリブランドは、独立系ホテルのオーナーの既存ブランドを守りたいという思いが叶えながらグローバルチェーンの送客力も獲得できると同時に、既存ブランドへのリブランドと比較して時間とコストがかからないというホテル企業・オーナーの双方のメリットがある
などが考えられる。
新ブランドの開始にあたり、ホテル業界のデータリサーチ企業であるSTRのボビー・バワーズ上級副社長は「アップスケール市場には世界で15000軒以上の独立系ホテルが存在しており、この市場規模を考えればタペストリー・コレクションbyヒルトンが独立系ホテルをコンバージョンしていくという機会は十分にある」と語っている。
■詳細
HILTON LAUNCHES ITS 14TH BRAND: TAPESTRY COLLECTION BY HILTON