東京一のインターナショナルホテルであり続ける今年22 周年を迎えたパーク ハイアット 東京。3 月14 日に総支配人に就任したエルヴェ マゼラ氏は今後どのような舵かじを切るのか。抱負を聞いた。

パーク ハイアット 東京 総支配人 エルヴェ・マゼラ 氏

❒3 月14 日に総支配人に就任され、約6 カ月たちました。エルヴェ・マゼラ総支配人から見た、パーク ハイアット東京はいかがですか。
 
　初めてこのホテルを目にしたとき、非常に深い感銘を受けました。このパーク ハイアット 東京は、今から22 年前に、ラグジュアリーブランドのハイアットホテルの一つとして建築されました。パーク ハイアット 東京の美しい空間美やジョン・モーフォードによる個性的で洗練されたデザインは、オープンから今まで、多くの方々に愛されています。サービス面でも長年の経験によるプロフェッショナルなおもてなしに加え、時流にあわせた新たなサービスも提供している点が、当ホテルの魅力の一つだと思っています。
 
　また、東京には膨大な数のレストランが存在し、多彩な食体験を楽しむことができます。これまで、中東やヨーロッパ、アジアなど、さまざまな都市や地域を経験しましたが、日本は非常にユニークだと感じました。そのような状況下で、私どものホテル内レストランの魅力を伝えていくことにも一層注力したいです。
 
❒ このような首都・東京でのホテルオペレーションに際し、どのようなことに取り組んでいますか。
 
　今の私にとって、日本語を学ぶことは非常に重要なことだと考えています。中東にいたころはアラビア語を学びました。なぜなら、ローカルゲストや現地スタッフとのコミュニケーションにおいて、より深く会話ができ、その土地の文化を学ぶこともできます。すべてのゲストやスタッフが英語を話せるわけではありませんので、むしろ、私が歩み寄りたいと思います。また、ホテルから徒歩15 分のほどのところに住んでいることも、ホテル周辺の環境を知る上で役立っています。
 
❒2015年業績と、それに対する施策をお話しください。
 
　具体的な数字での公開は難しいのですが、昨年は最高の年の一つであったということはお伝えできます。この流れが続けば良いと考えておりましたが、今年は事情が異なるようにも思えますね。ただ、現状に対する策も大きく変える必要はないかと思っています。また、私たちのビジネスに直結するからこそ、世界、特に欧米の政治や経済の動きに関しては、注意深く観察しておく必要があります。幸いなことに、私たちのホテルではレストラン利用を含め、多くの国内のゲストにもご愛顧いただいておりますが、できる限りリスクを避けるためにもさまざまな国籍のゲストへの配慮を続けていくつもりです。