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トップインタビュー  ㈱ファーストキャビン 代表取締役社長 来海 忠男 氏

施設はコンパクトで清潔に保ち、「ラグジュアリー」な運営とサービスを提供する。

【月刊HOTERES 2016年08月号】
2016年08月24日(水)
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㈱ファーストキャビンは不動産分野で設計からデザイン、運営、管理、コンサルティングまで幅広く手掛けるプランテックグループの成長企業であり、2008 年7 月の事業開始から順調に業績を伸ばしている。同社が手掛けるのは従来のカプセルホテル的な概念を打ち破った“ラグジュアリー”な価値観にこだわったコンパクトホテル。施設の特徴である飛行機のファーストクラスをイメージしたキャビンを空きビルのフロアに並べる形式は、短工期でローコストでのホテル開業を可能とした。16 年8 月現在、同ホテルは東京、京都、大阪、福岡で8施設を展開し、会員数もすでに50 万人を超えるという。この成功までの道のりと今後の展望について、来海忠男代表取締役社長に聞いた。


㈱ファーストキャビン 代表取締役社長 来海 忠男 氏

10 年先の経済状況を予測した事業計画
 
ファーストキャビンの現状をお伺いします。
 
 以前の当社は決算期を9 月としていましたが、プランテックグループの決算期に合わせる変更を行ない、前期から3 月決算となりました。その2016 年3 月期は、半年決算で6 億7800 万円の売り上げでした。15 年9 月期は通期の売り上げで9 億972 万円、14 年は4 億4382万円ですから、年ごとに倍増してきています。この16 年度の売り上げも、通期で25 億円ほどを見込んでいます。
 
 16 年8 月現在で展開している8 施設の内訳は、直営が3 店舗、フランチャイズが3 店舗、運営受託が2 店舗です。今後もこの3 形態の比率は大きく変わらないまま、施設数が増えていくのだと思います。施設数の目標値ですが、前期を終えた段階では、「20 年までに50 店舗」としていました。しかし、今期に入ってから、その2 倍の100 店舗を目標にするべきでは、と思案しております。というのは今までどおりに当社が開発を進めていくのは50 店舗ですが、われわれと資本・業務提携している㈱ティーケーピーさんや他業界の企業と提携するなどの開発セグメントがいくつか進み始めています。それらの数字を加味しますと、やはり「20 年までに100 店舗」にした方が現実的でしょう。
 
 また、当社は宿泊事業に関連する形の「ビル管理事業」を去年から始めました。今年度内には飲食事業の関連会社を立ち上げることも決まり、すでに何社かと業務提携の打ち合わせをしております。ファーストキャビンというホテル形態では、一つの施設で必要とする面積は600 ~ 700 坪ほどです。ですから1000坪、1500 坪の総面積を持つ大型のビルを扱う場合は、例えばファーストキャビンのフロントを3階以上に置き、低層階は飲食店など違う業態のもので運営するプランなども検討しております。
 

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