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第十六回 キャリアデザインは口に出して言え 福永健司のキャリア論

茹でガエルになるな

2016年04月21日(木)
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『カエルを熱湯に入れるとびっくりしてすぐに飛び出します。しかし、これが水の中にカエルを入れてその状態から沸かしていくと、カエルは温度の変化に気づかず、やがて気がついた時にはそのお湯から抜け出せなくなっていて、やがては茹であがって死んでしまう』という例え話がありますが人間には自分の居心地の良い場所(Comfort Zone)が存在します。そこから自発的に出て挑戦をしない限りは一歩先には進めません。しかし、頭で理解していても抜け出せないことが多いのも事実です。ご自身の現状は、水が少しづつ、居心地のよい温い水温になっている状況ではないですか?
 


 結婚して家族ができると思う以上に制約も増え、また精神的にも冒険ができなくなるのは良くあることです。特に若いうちの方が吸収することも多く、身軽なので早い段階で一度は海外で勤務することも一つの方法です。
 
「苦労は若いうちに〜」というのはけだし至言であり苦労の数だけ強くなれます。特に海外での経験は気付かされることも多く、十分に“熱湯”の役割を果たします。
 
 私の場合は日本人に初めて会ったというような僻地の国にいたこともあり、自分が日本国の外交官で自分が日本代表と意識して行動することが必要だ、というような意識が芽生えたりもしました。初対面の際、欧米の握手という習慣に我々にはお辞儀という慣習があります。身に美しいと書く“躾”、そして人を思いやる心。日本人に生まれて良かったというプライドと思いは今日でも確実に自分の胸にあり、それを強く感じたのも海外経験のから得たものだと思います。
 また、言葉もともかく日本の文化や歴史を知ることが大変重要ということを悟りその勉強が講じて旅行の資格を取る際の個人的な大きなモチベーションにもなりました。
 
 いずれにせよ世界基準の人たちと仕事を取りあう状況は始まっています。であるならば自分が世界基準を満たすホテリエになるようキャリアをデザインしてみませんか?
 
 

グローバル人財戦争に備えよ


 


福永 健司 プロフィール
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