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第12回 Wプロフェッショナルズ「求められる人材を探る」 第12 回  ㈱シェアーズ/㈱ジャストプリント 代表取締役社長 八木 治 氏×福永 有利子 氏

“人間は考える葦である”モチベーションを自分から上げていける 働く環境作りが企業成長の鍵

【月刊HOTERES 2015年12月号】
2015年12月04日(金)
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㈱シェアーズ/㈱ジャストプリント 代表取締役社長 八木 治 氏
㈱シェアーズ/㈱ジャストプリント 代表取締役社長 八木 治 氏
㈱フェイス 代表取締役 福永 有利子 氏
㈱フェイス 代表取締役 福永 有利子 氏

京都のとある建物の2 階の一室、2、3人のデザイナーから起業した㈱シェアーズ。品質の高さとオリジナリティーにこだわった招待状や席次表のデザインを追求し続けてきた。そのこだわりが実を結び、2002 年婚礼印刷物を専門とする印刷会社として㈱ジャストプリントを設立。今は120 人を超える部隊に成長、全国700 を超える会場と提携している。そこで成長し続ける中で取り組んでいる人材育成へのこだわりを八木治社長にお聞きした。

NO をGOOD に変える発想力
 
福永 招待状や席次表、そして今ではキャンドルやフレグランス商品などのウエディング関連商品の開発や販売も手掛けられ、まさに急成長されていらっしゃいます。スタッフが増えている中で八木社長が目指すべき企業に向けて、どのような人材育成や管理をされていらっしゃるのですか。
 
八木 企業理念は「心地よさ」の提供です。ジャストプリントにおいては印刷業であるとともにサービス業であるという意識ですべてのお客さまに「心地良さ」を感じていただける商品やサービスを追求し、提供し続けています。この方向がブレないようにするためには、スタッフが前向きで建設的な考え方であること、そしてNO をGOOD に変える発想力、意見力を持ち、個々の将来のビジョンを描き、それを実現する行動力を持たせられる働く環境を作ることを私の使命とし、日々取り組んでいます。
 
福永 そのためには具体的にどのようなことをされているのですか。八木 フランスの哲学者が言われた「人間は考える葦である」という考えにたち、自然界の中で人間ほど弱いものはありませんが“考える”ことができます。考えることによりおかれた環境で生きていくための知恵や発想が生まれます。仕事も同じです。上から強制的にさせるのではなく、常に自身で考える習慣をつけることにより目標を持ち、そして自己の目標達成のために前向きに行動し始めます。大いに悩むことで人間の能力や感性は伸びます。会社でも上司でもなく、モチベーションは自分で上げていくということなのです。
 
福永 “モチベーションを上げてもらえない”とSOS を発しているウエディングプランナーが多くいます。人から上げてもらうのではなく、自分で上げられる環境をいかに作り上げていくかということなのですね。
 
八木 よく報告、連絡、相談、“報 ・連・相”を社内外的なコミュニケーションの基本としていますが、それを押しつけて実行させる気はありません。あくまでもルールであり自発的な行動にはなりにくいからです。
 
必要なときは行なえばよいし、事業的に必要なければ無理して行なう必要はありません。それよりもヒアリング能力を高めるために、私自身、スタッフ全員とヒアリングを行なうことで、話を聞くことやお互いに情報を共有することの大切さを自然と身につけさせています。また常にDoyou understand? を繰り返しています。つまり、どこまで分かったのかを自分で分かること、また教える側はどこまで理解しているのかを知ることで、個々の現状にあったアドバイスや目標数値の修正などを行なうことができるからです。

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