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コアグローバルマネジメント㈱  代表取締役 中野 正純 氏

高度に仕組み化された集客ノウハウによって GOP7倍、6倍など次々と業績向上を実現し、 オーナーの期待に応え続ける

【月刊HOTERES 2015年11月号】
2015年11月05日(木)
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コスト削減の仕組み「ホテルは外注の集合体」
統制可能コストに対する徹底的な取り組みが奏功
コスト管理も“仕組み化”

 
GOP向上のためには売り上げアップの一方でコスト削減という視点もある。そこにも同社の特徴の一つとも言える“仕組み化”は存在するのだろうか?
 
ホテル業界に参入して感じたのは、ホテル事業というのは外注で成り立っている商売だということです。例えば売上10億円のホテルがあって、GOPが2億5千万円だとして、残りの7億5千万円のコストのうちに占める外注費の割合は他の産業と比較しても外注の割合が高いのです。だから「ホテルはもうからない商売」と言われてしまっているのかもしれません。
それをどうするのか? と考える時、自分たちの努力でコントロールが可能な統制可能コストと、その反対の統制不能コストで考えるのですが、例えば統制可能コストの一つである客室清掃に関して、これは多くのホテルにおいて外注かと思いますが、外注のパートナー企業をたたいて安くしようとしても、正直あまり効果がありません。
 
❏これはよく聞く話だ。最近は人不足で採用コストもかさむ中、パートナー企業はむしろ値上げをしたいという状況ですらあるという。そして、人不足の中で無理な採用活動を行なう結果、当然クオリティの維持ですら難しい状況になっており、ホテルとの取引を止めてしまおうとすら考える企業もあるという。
 
 実は、私たちは成田ゲートウェイホテルを運営するようになってから3カ月で清掃会社であるクリエイティブクリーン㈱をグループ会社として設立しました。客室清掃の外注を内製化することでコストを下げながらクオリティを上げていこうというのが狙いです。一方で、双方のなれ合いが起こることを避ける目的も含め、別会社とし清掃専門の会社を立ち上げるという形をとりました。一般的な外注の場合、直接的な営業経費以外に販管費が発生しますが、グループ化することで販管費が大幅に圧縮でき、結果としてクオリティを十分に維持しながら低価格化の実現に成功をしました。そして、これらと同様のモデルを施設管理会社で行なおうという考えで、今年2月にグローバルファシリティーズ㈱も設立しています。
 
 

「相見積もりの繰り返し」は
結果的に安くならないと気づく
最後は信頼関係

 
 一方で、すべてをグループ会社化するかというと、難しいものもあります。アメニティやリネンなどがそれですが、そういったものに関しては基本的に一社とバルクで契約すると同時に、決してなれ合いになるということではなく、良い意味での人間関係の構築できるところとお付き合いをさせていただきます。
 
 過去には都度相見積もりをとって、ということを繰り返していた時期もありました。しかし、それでは最終的に安くなることはないなと分かったのです。それは、パートナー企業の方と信頼関係が築けないからですね。相見積もりばかりとって、一回発注したとしても、先方は「また半年後には切られてしまうのだろう」と思っていては、良い商品などを提案してくれるような関係にはなりません。1円、2円でコロコロと変えるのではなく、良い関係を築くことで「コアさんなら仕方ない」と言っていただけるような関係をつくる。おそらくですが、某大手チェーンさんなどより弊社の方が安く仕入れられている商品はいくつかあると思いますよ。ここは“仕組み”というよりは属人的な努力ということになるかもしれませんが。

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