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2022年4月22日号 トップインタビュー (株)ティーケーピー 代表取締役社長 河野 貴輝 氏

トップインタビュー (株)ティーケーピー 代表取締役社長 河野 貴輝 氏

【月刊HOTERES 2022年04月号】
2022年04月20日(水)
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BtoBの活性化という目標に焦点を当てたキャンペーンの仕組みが求められる

----今後実施が期待されるGo To 2.0で、BtoBに対する支援策も求められていますね。

 全体的に BtoB対策が遅れています。BtoCでは、コロナ禍で延期していたブライダルがようやく復活してきましたが、BtoBではリベンジ消費が出てきていません。Go To 2.0を実施するのであれば、BtoBのシーンでも使える仕組みを提供しなければ効果が偏ってしまうと感じています。コロナ以前は活発だったビジネストリップを再び活性化させるためにも、BtoBに向けたキャンペーンを造成してほしいです。
 
 たとえばホテルを企業の合同研修に使えるようにする。インバウンドでいっぱいだった時期は企業に目を向ける必要がなかったのですが、インバウンドが期待できない今、ホテルがこれから内需で生きていくには BtoCだけでは週末ニーズしか見込めません。平日も稼働させていくために、企業のホテル利用を拡大させていく必要があるのです。
  
 平日の企業向けキャンペーンを展開することが重要でありその分 GoToの必要性は薄れると考えています。週末は一定のリベンジ消費が期待できますが、平日の企業向けキャンペーンを展開することが重要であると考えています。努力しているホテルに支援金を補助することも重要でしょう。ホテルは支援金を使った改修工事やベッドの交換などで、施設の価値を高めていくのです。部屋数や面積に応じて支援し、付加価値が高い施設にリニューアルした上で、競争できる環境を創り上げていくべきです。 

----河野代表が代表取締役会長を務める、TKPの 100%出資子会社の日本リージャスホールディングス(株)の活動について教えてください。

 世界のリージャス・グループは 1989年にベルギーのブリュッセルで創設されました。現在はスイスに本社を置き、ロンドン証券取引所に上場しています。そのネットワークは世界 120カ国以上、1100都市を超える地域、3300拠点に及び、約250万人の会員を抱えるフレキシブルオフィスプロバイダーです。
 
 TKPでは時間貸しから月貸しまで、会議室からオフィスまで、グレードが高いものから低いものまで幅広く取り揃えています。一方でリージャスはフレキシブルオフィスのマーケットのど真ん中で展開する企業になっています。
 
 リージャスは TKPと同様、ターミナルステーション周辺にある施設に入っていくのが基本になると思います。高層ビルやオフィスが集約されているエリアにある各ビルに、1つずつリージャスが入っていくスタイルを当たり前にしていきたいのです。ビジネスマンが行くところには必ずリージャスのラウンジがあって、コーヒーを飲みながら仕事ができる。リージャスを契約しておけば、どこに行ってもその拠点が使えるというシーンを広げていきます。
 
 レジデンスとオフィスの関係性と同じ感覚で、ホテルとリージャスの関係性には親和性を感じていただけるはずです。オフィスはホテルのサービスアパートメントに構え、来客があれば同じホテル内にあるリージャスのラウンジで受け入れる。出張先でもリージャスのラウンジで取引先と打ち合わせができる。全国で多拠点を提供するリージャスをビジネスに連動させることで、フレキシブルなワークスタイルを実現できます。リーズナブルな価格で提供するフレキシブルオフィスのサブスクリプションモデルとして、新時代のニーズに応えていきたいと思います。

 

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