観光業界向けの情報プラットフォーム「トラベルビジョン」の運営や観光の B2B事業を展開する(株)エフネス(本社・東京都渋谷区)は 11月より、沖縄県の 2ホテルを対象に一部客室の「ノーリターン仕入れ」を開始した。
同取り組みはコロナ禍収束後のホテル客室流通における新たなモデルを模索する中、顧客との関係が深い中小規模旅行会社やワーケーションを兼ねた中期滞在、自宅建て替え時の滞在場所としての長期滞在など新たな市場ニーズを見据え取り行なわれるもの。
エフネス社が仕入れた客室を旅行会社へ販売する上で、売れ残ってもホテルへは返却をしない完全事前買取の形式となり、各旅行会社への販売は特別価格および条件にて販売し、コロナ禍での旅行会社の活路を見出す一助となるよう手掛ける。
対象ホテルは「ロワジールホテル & スパタワー 那覇」(那覇市、全 640室)、「ホテルマハイナウェルネスリゾートオキナワ」(国頭郡、全 264室)の 2施設。 また、同社は仕入れた客室在庫を活用し、沖縄本島の養護施設の児童およびひとり親家庭への無料宿泊招待を実施する。
両ホテルや地場の企業である日本トランスオーシャン航空(株)、(株)コーカスと連携し、招待日には子どもたちが観光産業に対する理解と魅力を感じる機会となるよう、観光産業の魅力や意義についての講座が設けられる。
左からロワジールホテル& スパタワー那覇 総支配人の武田寛枝氏、エフネス取締役の荒井達也氏、前田産業ホテルズ統括支配人の石井昭夫氏