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2021年6月18日号 トップインタビュー カトープレジャーグループ 代表取締役 兼 CEO 加藤友康 氏

トップインタビュー カトープレジャーグループ 代表取締役 兼 CEO 加藤友康 氏

【月刊HOTERES 2021年06月号】
2021年06月17日(木)
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かつてない危機をスタッフ、 パートナー企業とともに乗り越える

----この長引くコロナ禍でホテル、旅館、レストラン業界それぞれが大きな打撃を受けています。御社は幅広い事業を展開されていますが、業績はいかがでしょうか

 2020 年度は弊社グループとしては新型コロナウイルスの影響があり大変苦しい年となりました。当初は250 億円の売り上げを目標としておりましたが、155 億円の着地となりました。

おっしゃっていただいたように弊社では幅広い事業を展開しておりますが、大きな影響を受けている部分としては、レストラン事業においては「つるとんたん」の六本木店や新宿店など、深夜営業での収益の大きな店舗が最も苦戦をしております。また、沖縄のホテル事業は沖縄への便数が減少しており、その影響を受けています。

一方、「ふふ」ブランドの施設や「箱根・翠松園」をはじめとしたスモールラグジュアリーリゾート事業においては、当初の計画と比較して85% 程度で推移しており、業界全体が大きな影響を受けている中においては比較的好調に推移をしています。
新型コロナウイルスの感染拡大など状況が変わる中、急発進、急ブレーキと苦労をしていますが、状況に対応しながら運営をしています。
 
----そのような状況の中で、企業として財務的な対策も行なわれたのでしょうか

はい。弊社ではコロナ禍初期に「私は33 年経営 をやっているが、これはかつてない状況だ」と社内に宣言し、社員には「この状況が回復するまでは私自身無報酬で取り組むので、大変な中だけれども理解をし、ついてきてほしい」と伝えました。そして、金融機関機様やパートナー企業様にもお目にかかり、状況を説明し、その結果、皆さまからしっかりと支えますという力強いお声もいただきました。

また、大手メディアなどは現在の政権にネガティブな報道も多いですが、このような先の見えない中で、雇用調整助成金や金融機関に対する方針発表、さまざまな 金融策の仕組みなど、助けられている部分は大いにあります。

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